いまを見つめ、先を夢見る。

先週末、ある方が 亡くなられました。

病気を患っていらっしゃったのですが、
お会いする際には、笑顔でお迎え頂ける方で、
御家族で、良くして頂きました。

本当に急な連絡でして、ショックというよりも
現実の話として、ピンと来ないというのが率直な感想でした。


その方とは、ご自宅の設計のお仕事でお世話になりまして、
息子様ご夫婦との ２世帯住宅 を設計させて頂き、
息子様御夫婦が本当に やさしい方達で、

お父様御夫婦と 仲良く暮らされ、お孫さんも生まれ、
これからますます ご一家で 楽しみ・仲良く 暮らしていこうという矢先でした。


その方は、本当に無念だったことと思います。


しかし、私は その方の残像を思い浮かべて考えると、
亡くなるのは早すぎましたが、ご自分の中では 精一杯 生きたのではと感じています。


何故かと言いますと、
その方は きっと 現実をきちんと受け入れ・見つめながら、
常に先を夢見ていたと感じていたからです。


普段は、病気の事・仕事の事 など、いろいろと考えている事もあったと思いますが、
お会いする際の、その方から 発する笑顔 は

伺う側が、力を与えてくれるような 笑顔 だったからです。


とかく最近は、「自分のこと」 を優先してしまう人たちが、私も含め多かったり、
足元を直視出来ないのにも関わらず、夢ばかり見てしまう人達も多いように感じます。


決して 夢を見てはダメ とは言ってませんし、「自分のこと」を優先することも
悪いことではないですが、

亡くなられたこの方の様に、

眼の前の出来事に直視しながらも、決して 逃げることなく立ち向かい、
しかも、先を見つめる ビジョンを持ちながら、自分自身と共に 周りにも勇気を与える。

こんな人間でなければいけないと
最後のお別れの際に、私に感じさせて頂きました。


この場にて、生前は 本当にお世話になりました。

これからは、ご家族を温かく見つめ続けて頂ければと思います。


御冥福をお祈りいたします。